映像制作プロジェクト『里守人と馬頭琴』(仮題) 撮影に行って参りました!
- 纐纈あや

- 2021年7月1日
- 読了時間: 3分
早いもので、2021年も後半のスタートを切りました。
映像制作プロジェクト『里守人と馬頭琴』制作担当の纐纈、石井は、先週待ちに待った梅平の撮影に行って参りました!
「梅平」という名の通り、集落のいたるところにある梅の木々は、今年はどこも豊作で、たわわに実っていました。空には、巣立ちしたばかりの幼いツバメたちが飛び交い、田んぼからは幾種類ものカエルたちの輪唱が響き、可憐な野の花々に群がる虫たちは熱心に蜜を集め、集落の人々は梅やじゃがいもの収穫、夏野菜の手入れに汗しながら働いていました。里に生きるものすべてが、自然の流れに連なって躍動していました。カメラを回し始めると、必ず生きものが映り込んでくる。そんな時間を過ごすうちに、私の内側からも、むくむくと力が湧いてくることを感じました。

(写真撮影:廣田美千香)
昨年の3月下旬から、新型コロナウィルス感染による社会状況を踏まえながら、緊急事態宣言中は、都内からの訪問は控え、解除されている間も、行事などに合わせて日帰りの撮影を続けてきました。自由に、思うように、動けない…。ドキュメンタリー映像の真髄ともいえる「その時、その場所にいること」が制限されるうちに、自分の心がどんどん乾いて、視界も色褪せていくようで、これまでには味わったことのない焦りと怖さに襲われました。そして、みなさまからお預かりしている応援金の重さに不安が増していきました。
新年度から心機一転!と思いきや、緊急事態宣言の延長につぐ延長で、芽吹きの春や田植えに立ち会うことはできませんでしたが、ようやく先週、撮影に伺うことができました。 梅平はこれまでと変わらず、私の目には光り輝いて見えました。
今回は6月22日~25日までの間、昨年10回目のコンサートをのぞいては、約1年3ヶ月ぶりの宿泊を伴う撮影となりました。集落を歩き回りながら、梅平の人たちのおしゃべりの様子や畑仕事、植物や生きものたち、空模様にリズムを合わせながら、じっくりと撮影することができました。自然の流れに沿えること、相手のリズムに合わせられること、自分の呼吸を深くしてその場にいられること、そういう中で、撮影ができる幸せを噛み締めました。
今後またどのような状況に変わっていくかはわからないため、できるだけこのような撮影を11回目のコンサートまでの間、重ねていきたいと思います。今回の撮影の内容については、追ってホームページに報告を上げていきたいと思いますので、ぜひご覧ください。
みなさまからお寄せいただいている応援を励みに、映像制作を続けて参りますので、引き続きどうぞよろしくお願い致します!
纐纈あや

(写真撮影:廣田美千香)


コメント